定期健診も問題なく、誕生から順調に育っていた姫ちゃん。
そんな娘に異変があらわれたのは生後3か月を過ぎたあたりの頃です。
私は仕事があり、ちょうどその頃から日中は母に娘を預け始めた時期でした。
そんな孫娘の身体の異変に最初に気づいたのは私の母でした。
母「なんか変なんだよ」
蕁麻疹?赤い斑点?湿疹?のようなものが、突然身体にあらわれては消える…
最初はお腹から始まり、その「赤い物」は顔や背中にも出たり消えたりするようになりました。
しかも、毎回出現する場所やその範囲はバラバラ。
私「肌が弱いとか…赤ちゃんだからこうゆうこともあるんじゃないの?」
母「それにしても何かおかしいよ」
そんなやりとりを2,3日繰り返しながら様子を見ていましたが、一向に治まる気配がないため、取り急ぎ、母に小児科へ連れて行ってもらうようお願いしました。
娘のその「赤い物」は出たり消えたりするため、症状が出ていない時は綺麗な肌のままです。
先生に見せる時には症状がひけていたため、口頭での説明はしたようですが、先生も原因が分からず、とりあえず様子を見てみましょうとの事でした。
ですがその「赤い物」は、次の日もその次の日も出ては消えてを繰り返し、もはや恒例のように現れるようになりました。
症状はひけるどころか増す一方…。
セカンドオピニオンを求め、すぐに別の小児科を受診することにしました。
先生「もしかしたらミルクアレルギーの可能性が考えられます」
ここにきて、何らかの可能性が見出されたことに救われた気持ちでいっぱいでした。
生後3か月まで母乳一筋でしたが、仕事のため粉ミルクを併用し始めていたため、それが原因だったんだ!!と。
納得のいく診断に一安心した反面、仕事を続けていることで娘には可哀想なことをしてしまったと、自責の念にかられました。
その日からまた、できるだけ母乳中心を心がけつつ、日中は母にミルクアレルギー対応の粉ミルクを与えてもらうなどしていました。
ですが、「赤い物」は相変わらず…。
更には、母乳と粉ミルクを飲む量さえも日に日に減ってきたのです…。
母乳も粉ミルクも、飲みたがって勢いよく吸い付きはするものの、すぐに口を離し、なぜか大泣きし、それ以上飲もうとしないのです。
母乳が出てこないのかな…?
哺乳瓶の乳首サイズが合っていないのかな…?
ミルクアレルギー専用の粉ミルクがおいしくないから飲みたくないのかな…?
次の診察までモヤモヤした日々を過ごし、診察の日、先生に相談しました。
私「赤い症状が治らないのと、おすすめしていただいた粉ミルクなのですが、美味しくないのか飲みたがらず困っているのですが…」
先生「粉ミルクを飲まない理由は、確かに味のせいかもしれませんね…。
んー。
もう少し大きければ血液検査をして詳しい検査も可能なのですが、娘さんはまだ赤ちゃんなので、今はそこまですることもないかとは思います。とりあえずは粉ミルクを変えて、様子を見ましょう」
様子見かぁ。。。
不安は拭えないまま、その後粉ミルクを変えてみるも効果はありません。
試しに普通の粉ミルクに戻してみたりもしましたが、それも効果なし。
何かがおかしい…
ミルクを飲む量が明らかに減ってきていました。
モヤモヤが絶えない中、仕事がありました。
早朝、私が仕事に行く前、娘に母乳を与えていた時のことです。
母「(孫娘ちゃんの身体指して)ここみて。この点々、最近急に出てきたんだけど、気にならない?何だろう?」
私「えっ?ほんとだ…確かに気にはなるけど…、大丈夫でしょ。病院にも行ってるし、、、赤ちゃんてこんな感じじゃないの??お母さん気にしすぎっ」
孫娘の異変にいち早く気づいてくれた母に対し、この時の私は感謝どころか、、
異変を次々と指摘してくる母の言葉を受け入れたくないが為に、少し強い口調で言い放ってしまいました。
娘はどこもおかしくない。
大丈夫!!
…そう信じていたかったのです。
そのころ夫からも指摘され、娘のお腹の膨らみが普通じゃないことに気づき始めました。
(決して指摘という訳ではないのですが、この時の私は自分が責められているように感じていました)
夫「お腹、パンパンじゃない?」
私「ん〜、少し便秘気味なのかなぁ?」
夫「それにしてもこれは張りすぎじゃない?」
私「ガスが溜まってるとかかな?」
夫「マッサージしてあげた方がいいんじゃない?」
私「でももうすぐ病院行く日だし、下手にいじらない方がいいんじゃない?」
夫「だってパンパンだよ」
私「…。そんなに気になるなら自分がやってあげればいいじゃんっ」
またしても強い口調になってしまいましたが、、、
その後は二人で共同して赤ちゃんの便秘対策について調べ、お腹を優しくさすってあげたり、お尻を刺激したりしてみましたが、特に効果はないようでした。
そもそも普通の赤ちゃんの状態って何??
もう私は、「普通」が何なのかよく分からなくなってしまいました。
毎日一緒にいる可愛い娘の異変に、
どうして真っ先に気付いてあげられないのだろうか。
いえ、本当は何かおかしいと感じてはいても、それを認めるのが怖くて深く考えないようにしていただけだったのかもしれません。
貧血気味で元気がなくなり始めたであろう頃の写真です。
姫ちゃん
このとき気づいてあげれなくてごめんね。。。